cicada

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マルメゾン 8

マルメゾンでの四日目の夜が更けた。結局フーシェはナポレオンの要請を拒否した。歩兵たちは解散させられた。ナポレオンはフランス軍を指揮する機会を持てなかった。軍服を脱いだ彼は図書室にこもっている。フーシェから大西洋岸のロシュフォールにフリゲート...
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マルメゾン 7

「マダム・メールにご挨拶しましょう」 オルタンスはアレクサンドルの手を取って言った。ナポレオンの母レティツィアはマダム・メール(母后)と呼ばれている。「アレクサンドルは本当にお利口ね」「白鳥を見たいんですけど」「いいですよ。マダム・メールと...
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マルメゾン 6

翌28日、ナポレオンのポーランドの妻と呼ばれたマリー・ワレフスカが息子のアレクサンドルを連れてマルメゾンを訪れた。彼女はアレクサンドルを連れてエルベ島にも尋ねて行ったし、エルベ島から帰還した時もワーテルローから帰った時もすぐにナポレオンに会...
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マルメゾン 5

かわいい少年がマルメゾンを訪れたのは、翌日の27日の昼前だった。少年はパリの寄宿学校から後見人のモヴィエール男爵に連れられて馬車に乗ってやって来た。 少年はなぜ学校を休んで、マルメゾンに来なければならないのか分からなかった。しかし、彼は勉強...
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マルメゾン 4

よろい戸を開けると外は光でいっぱいだった。にぎやかな鳥のさえずりが聞こえる。さわやかな風が緑のにおいを運んでくる。オルタンスはマルメゾンの朝が好きだった。窓から外の景色を眺めているだけで心が安らぐ。「幸せだ」と思う。母のジョゼフィーヌがこの...
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マルメゾン 3

パリ郊外、セーヌ左岸の美しい田園地帯にあるマルメゾンの館には、やわらかに夏の日が差していた。池の中の島には、シャクナゲの花が咲き、白鳥が静かに泳いでいる。赤、ピンク、白、黄色とさまざまの薔薇の花が、日を浴びて、うれしそうに開いている。あるも...
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マルメゾン 2

ナポレオンの兄のジョゼフと弟のリュシアンはエリゼ宮にいた。長男のジョゼフはナポレオンの二歳年長、三男のリュシアンは六歳年下である。彼らは閣僚とともに議会の動きを見ていた。リュシアンは議会を解散して独裁政を再開すべきだとナポレオンに進言してい...
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マルメゾン 1

エリゼ宮のはるか手前でオルタンスは馬車を降りた。全ての門は閉ざされて、武装した兵士が両脇に立って警護している。不審な人物は一人たりとも通してはならないのである。「エリゼーナポレオン」という表札が掲げられた正面の門を避けて、コック(雄鶏)の鉄...
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No.4 une fraise rouge[ユヌ フレーズ ルージュ]

une fraise rougeは1個の赤いイチゴです.uneは不定冠詞女性です.fraiseはイチゴで、女性単数名詞.rougeは赤いいという形容詞です.ここでしっかり憶えてほしいことは、ほとんどの形容詞は名詞のうしろにつけるということで...
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No.3 une rose rouge[ユヌ ロズ ルージュ]

une rose rougeという言葉を覚えましょう.uneはun不定冠詞または数詞の女性形です.roseはバラ.女性名詞.それでuneという女性形をかぶっています.rougeは赤いという形容詞.ここで明らかなように、形容詞はほとんどの場合...